ルイヴィトンカップ/ラウンドロビン3/レース3
前日20日に行われたレース2は、ルナロッサとアルテミスの対戦カードで、ご存知のようにまだアルテミスが参戦していないので、ルナロッサが不戦勝となり、3ポイント目を獲得しています。
さて、21日(日)には、久しぶりに2艇による「レース」が見れる日になりました。
対戦カードは、ルナロッサとエミレーツ。
スタート時の気温は、12度、風速は15ノットというコンディションでした。
スタート直前は、2艇ともスタートラインに近いポジションで若干ルナロッサがエミレーツの前に出ている感じでしたが、スタート時間数秒前にエミレーツがルナロッサを後ろから追い越す形で、一気にスピードを上げてスタート時間と同時にラインに入るという絶妙なパフォーマンスを見せました。
第2レグでは、エミレーツとルナロッサのリード差は既に219m。
第2ゲート通過時点での時間差は、25秒でエミレーツがリード。
第3レグで、エミレーツにアクシデント発生。
エミレーツのジブセール(ヘッドセール)が破損し、落ち始めていきます。
エミレーツは、ジブセールを完全に取り外し、海に残して(チームボートが回収)そのままレースを続行します。
映像はこちらから。
ルナロッサに取っては、願ったりかなったりのリードを縮める大チャンスでしたが、リード差は270mから250mまで収まった程度。アクシデント発生前も、ルナロッサは何度も仕掛けていきますが、せっかくのチャンスさえも、上手く活かすことができませんでした。
ジブセールを完全に取り外し、レースを続行した時点で、2艇のリード差は297mに戻ってしまいます。
第3ゲートの時間差は、42秒。
第4レグでは、エミレーツはハンディを物ともせず、ルナロッサとのリード差を405mまで広げていきます。
第4ゲート手前では、その差875m。
第4ゲート通過時点で、時間差にして1分17秒。距離は530m。
第5レグでは、リード差が630mから703mへとどんどん広がっていきます。
途中、ルナロッサがコース場外にボートが出た事で、ペナルティーを受け、その間に2艇の距離は775mまで広がりました。
第5ゲート通過時点で、時間差にして1分56秒。
第6ゲートは、2分34秒。
エミレーツが、余裕のゴール到着で、時間差は2分20秒でルナロッサがゴールイン。
ヘッドセールを失いながらも、安定した速度でセーリングをしたエミレーツのチカラが注目された結果になりました。
一方で、ヘッドセールがありながらもなかなかエミレーツ艇に追いつけなかったルナロッサは、惜しい結果となりました。
カタマランのレースでは、ボートの傾き具合(角度)により、ある程度スピードが出ているのかが分かります。レース中、エミレーツ艇の方が、やはり良い傾き具合で進んでおり、ルナロッサはなかなか傾けない感じで、スピードが出にくい様子が分かりました。
レース後のルナロッサのスキッパー、マックス・シレーナのコメントによりますと、
スタートは前回よりもアプローチが良くなったと思うし、ゴールインの時間差も今回は2分20秒と前回よりも良くなった。ルナロッサは、どのチームよりも一番遅くレースに参戦したので、まだまだ調整が必要だが、セミファイナルで実力を発揮できるセーリングをする事が目標。
レース中継もありましたので、こちらのリンクから再生することができます。
http://www.youtube.com/watch?v=IWxdsAx9SrU&feature=share&list=PL4jyS1DaVhX8P6qLqgtFfcurv4mTxhjl0
次回は、22日(火)で、ラウンドロビン4に入ります。
対戦カードは、ルナロッサ vs エミレーツです。
それではまた!