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2007年スタート。ニッポンチャレンジの復活を期待しながら、イタリア、ミラノからアメリカズカップ関連情報を発信。

アメリカズカップ/第8日/ラウンドロビン2

今日の風速は13.8ノットで、スピード感のあるレースを観ることができました。

<レース8> Emirates Team NZ (o) vs SoftBank Team JPN (x) : 47秒差

日本チームは、笠谷選手が登場。

ニュージーランドがスタート前の駆け引きを制して先にスタート。

その差はわずかで、日本はニュージーランドに粘り強く追いかけていきます。

ニュージーランドの安定のあるセーリングには、本当に驚きます。

フライタイムを全コースほぼ100%に保ち、ソフトバンクの追い上げを気にするそぶりもありません。

第3レグでソフトバンクはノーズダイブを起こすミスもあり、第3ゲート通過時はニュージーランドに23秒のリードを許してしまいます。

第5レグでは、ニュージーランドは、日本に対して400mのリード。

ゴール前のファイナルレグでは43ノット(時速にして約80Km/h)。

紛れもないニュージーランドの勝利でレースが決まりました。

<レース9> Artemis Racing (o) vs Oracle Team USA (x) : 24秒差

スウェーデンの快挙です。

大会前のプラクティスレースでの好調はやはり本物だったようです。

スタートエリアの駆け引きで、スウェーデンが先行し、アメリカは自転車も使って一時40.2ノットのスピードも出しますが、スウェーデンを捉えるのに苦労します。

後半のコースで、スウェーデンは41ノット以上のスピードを出してアメリカの追い上げを許しませんでした。

そのまま、スウェーデンがゴールし、前日はオフだったこともあり、貴重な勝ち点を獲得。

<レース10> Emirates Team NZ (o) vs Groupama Team France (x):4分6秒差

フランスがこのレースでニュージーランドに勝つことができなければ、予選落ちになってしまうという、生き残りをかけたレースでした。

ニュージーランドが、フランスをうまくかわして、余裕のスタート。

第2レグで、フランスはノーズダイブを起こしてしまい、減速し、コントロールに苦しみます。

その間、ニュージーランドの独走になり、フライタイム100%の完璧と言えるパフォーマンスで、8勝目を挙げました。

フランスは、この結果により、予選落ちが決まってしまい、明日に予定されている1レースが最後になります。

フランスの頑張りは誰もが認めたと思います。

前日のイギリス戦で1勝をつかんでいれば、せめて明日までセミファイナルを目指して戦えたかもしれないと思うと、残念です。

<レース11> Artemis Racing (o) vs SoftBank Team JPN (x)

スタートから激しい駆け引きがあり、接戦を制したのはスウェーデン。

今日のスウェーデンは、2レースとも戦略に迷いがなく、攻める方向を知っているようなパフォーマンスだった印象を持ちました。

第3レグでは両チームともフライタイム100%を記録し、力のレベルではどちらも互角の戦いでした。

第5レグで、日本チームにノーズダイブがあり、減速。スウェーデンの方がミスを最小限に抑えてすぐに修正するという操作ができていたように思います。

最終レグではスウェーデンが300mのリードを作り、そのままゴール。

スウェーデンは今日2勝目になり、日本にとって重い敗戦になったと思います。

<総合ランキング>

1) Emirates Team NZ : 8 Points

2) Oracle Team USA : 7(勝ち点6+ボーナス1)

3) Land Rover BAR : 5(今日はオフ)(勝ち点3+ボーナス2)

4) Artemis Racing : 4

5) SoftBank Team JPN : 3

6) Groupama Team FR : 2

ニュージーランドが、ランキング1位になっています。

やはり、本戦での対決は、アメリカ対ニュージーランドになりそうな予感がますます高まります。

それではまた!

www.americascup.com news 020617