bye bye クリスディクソン
ルイ ヴィトンカップ セミファイナル第6日目。
バレンシア、現地時間午前11時。
公式発表:クリスディクソンBMWオラクルを解雇される。
BMWオラクルのCEOであり、有名スキッパーの一人クリスディクソンが今日の午前にBMWオラクルチームから解雇され、事実上チームのベースコンテナーを後にしました。
もちろんBMWの車でアメリカズカップから身を引いたといいう情報。
過去にニッポンチャレンジのスキッパーもつとめた彼に、数々の名声と成功も残した彼のこの大会における最後の日となりました。
イタリアチーム「ルナロッサ」は、このニュースを冷静に受け止め、自分たちの信じるレースを続けることをレース前に誓ったそうです。 「時には理論に縛られすぎないこともレースでは大切」というコメントを残したルナロッサのクルーの一人。
昨日のレース後には、クリスディクソンのプレッシャーに対する弱さ、ルナロッサのスピティル弱冠27歳にも関わらず冷静な判断と攻撃力、プレッシャーに対する強さが話題になりました。
さらに、レース中にボート本体の後部をスタート時のルナロッサとの衝突によって傷ついてしまったオラクルのボート。
逆境に追い込まれた時に、前向きな姿勢を保つことの大切さ、難しさについても考えさせられます。
イタリアの番組では、レーススタート前にbye bye chirisというクリスディクソンに捧げられた、小さな特集が組まれました。「負けを認めることは難しい時もある。私たちイタリア人はクリスディクソンことを大好きだよ。 一度故郷のニュージーランドに戻って、また次回のアメリカズカップに挑戦してきてくれ」というようなメッセージがありました。
でも、解説者たちは実はクリスディクソンのことを「愛想のないやつ」と思っているみたい。。。
レース中の「クリスディクソンのレースでの不在を感じるか」という質問に「全然」という解説者たち。
クリスディクソンは、取材嫌いのようです。これまでのプレスカンファレンスにも一度も出席せず、代理のチームメートをいつもインタビューに答えさせていたとか。。
イタリアはルナロッサがいよいよファイナル進出の決定までにワクワクムードです。
デザフィーヨも今日は良いスタートが切れました。 若いチームでチャレンジ精神が豊富です。