アメリカに戻らない(戻れない?)アメリカズカップ
ルイヴィトンカップ セミファイナル 第6日
イタリア「ルナロッサ」○ vs アメリカ「BMWオラクル」×
ニュージーランド「エミレーツニュージーランド」× vs スペイン「デザフィーヨ」○
今日の結果により、事実上ルナロッサは決勝進出を決定し、一方破れたアメリカチーム「BMWオラクル」は、セミファイナルで留まることになった。 この結果はアメリカチームにとっては痛々しく過去の歴史の中でもあり得なかったこと。
アメリカチームの決勝進出がなくなった今大会で、アメリカズカップも事実上故郷のアメリカには戻ることなく、ヨーロッパかニュージーランドへ行くことになりそう。
午前に事実上「船を降りた」クリスディクソンにかわって舵を取ったのは、若いデンマーク人のモーア。この彼はまだレース上での経験が今一のよう。 唯一ラウンドロビンでBMWオラクルが負けたチャイナチームとのレースはこの彼がヘルムスマンをつとめていた。
セミファイナルの決定的なレースとなる日に、この状態ではチームは踏んだりけったり。。もうどうしようもない状態でした。メディアは、「今日になってクリスディクソンの代理を出すならもっと早くするべきだった」という意見。
もしかして、同じ負けてもクリスディクソンが最後まで戦い続けた方が良かったのかもしれません。
一方素晴しい快進撃を成し遂げたイタリアチーム「ルナロッサ」は、地中海の中で一番古い歴史を持つヨットクラブ。 前回のオークランド2003年大会に続き今回も決勝進出を決めたチームは、「まぐれではない」「実力の証」「これからまだ大きな扉を開けなければいけない」というチームのコメントでした。
もう一つのセミファイナル、ニュージーランド対スペイン。今日で決定かと見られていましたが、地元スペインのファンには素晴しいプレゼントとなるスペインチームの勝利もうれしいニュースとなりました。若いチームが勇気と挑戦を見せてくれた素晴しいレースでした。
火曜日のレースで、ニュージーランドが勝てばニュージーランドの決勝進出が決定しますが、スペインチームが勝てば、まだ決勝進出は分かりません。
次回の大会に向けてアメリカチームはどうするのか?
という点が関係者の注目の話題です。