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もっとアメリカズカップ!

2007年スタート。ニッポンチャレンジの復活を期待しながら、イタリア、ミラノからアメリカズカップ関連情報を発信。

ルイヴィトンカップ/セミファイナル最終日

スペイン「デザフィーヨ」x vs ニュージーランド「エミレーツニュージーランド」○

今日のバレンシアの天候は、雨は降らなかったものの、昨日の強風が影響して風速は20ノット

の状況でスタートしました。波も高くレースには厳しい環境でした。

そんな中で、スタート時の駆け引きを制してよいスタートを切ったのは、エミレーツニュージーランド。 デザフィーヨはニュージーランドにスタートラインから押し出されるような形になり、ニュージーランドの後ろからスタートを余儀なくさせられました。

このスタートが今日のレースの勝敗に大きく影響したことは明らかです。

高波の影響で、船の傾きもすごく、デザフィーヨの船上には大量の水が浸水したほどです。

船内には機械で排水をする装置もあるらしいのですが、船にかかるリスクを押さえる目的から、途中2人のクルーがバケツで水をかき出すというまさに自然との戦いのシーンを見ることができました。

通常ゴールを切ったすぐ後、勝ったチームは勝利を喜ぶジェストを見せたりするものなのですが、今日のニュージーランドチームは至って「クール」な振る舞いに、イタリアの番組内では「勝ったのにすぐに喜んでいない」というコメント。

今回の番組中継内では、各チームの船上に特別なテレビカメラが設置されておりレース中、レース後のクルーたちの様子を見ることができます。

レース終了後は携帯で船上のクルーと連絡を取りレースの感想をインタビューすることができます「が」、ニュージーランドチームは、レース後のテレビ取材は一切禁止!という条件があるそうです。母国のニュージーランドのテレビ局も同じ扱いです。

アメリカズカップに参加している各チームは、各国の代表チームとはなっているものの、クルーたちの構成は多国籍です。 一方ニュージーランドチームは、全体の15人がニュージーランド出身のクルーということで、出身クルーが多いチームとして1番であるということです。

ルイヴィトンカップのファイナルレースの開始は、6月1日から。

イタリア「ルナロッソ」とニュージーランド「エミレーツニュージーランド」との対戦です。