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もっとアメリカズカップ!

2007年スタート。ニッポンチャレンジの復活を期待しながら、イタリア、ミラノからアメリカズカップ関連情報を発信。

ニュージーランド大逆転!

アメリカズカップ 第3日目

エミレーツニュージーランド ○ vs アリンギ × (2-1)

バレンシアにアリンギの応援が少ない!

ニュージーランド人ばっかりになったバレンシア。

現地時間、現在夜7時です。たった今レースが終了しました。

今日のレースも終始目がはなせない大接戦になりました。

今日は微風と風向きがかわり続ける不安定なコンディションであったため予定の15時のレーススタートから2時間遅れてのスタートになりました。

今日は、マイケルダグラスもルイヴィトンの船からのレース観戦です。

レース開始時の風速は7ノット。

待ち時間中にアリンギはメインセールを微風用に軽いものに交換。今日もSUI-100でレースに臨みました。

審判団も悩みに悩んでスタートを決定した様子がよく伝わってきました。

その間、イタリア番組内では、Russel CouttsとFrancesco De Angeliがゲストとして登場。

Francesco De Angeliは、レース終了までコメンテーターを務めました。

公式情報ではスタートはコースの左サイドが有利という見方がありましたが、ニュージーランドは右サイドを狙ってのスタート。

スタート時は約60メートルのアリンギのリード。

ニュージーランドは時間にして8秒のリードを許しながらも、こだわりの右サイドからスタート。

アリンギはこの8秒、60メートルのリードをもっと有効に使うことが出来たはずという解説者たちの意見。

ニュージーランドの選択に味方するように、アリンギのリードは一気に盛り返され、第1ボアを回るまでにはニュージーランドのリード。 時間にして1分23秒。 距離にして約330メートル。

第1ボアを回って第2レグ途中までは、アリンギは最高で390メートルのリードをニュージーランドにつけられます。

「もうこれで今日は終わりか。アリンギは何も出来ないのか」と思わせる「ひどい」リードでしたが、ドラマは、第2ボアを回る頃に起きます。

第2ボアを回る為に準備をしていたニュージーランドのバウマンJeremy LOMASが海に落っこちるというハプニング!

Jeremy LOMASは、自力で船に戻りますが、ちょうどスピネーカーからヘッドセールに交換する時点でのハプニングで、スピネーカーが第2ボアを回り終わった後ぐらいに、ヘッドセールの角にからまりついてしまうというトラブル!

船は一瞬、停止しかけるまでになりましたが、ニュージーランドチームはこのトラブルを走行中にヘッドセールのタッキングを行うことで見事に乗り越えます。

この間もニュージーランドは60メートル、70メートルのリードを保っていましたが、ここでいよいよアリンギの反撃開始!

一時は40メートル近くまでアリンギがリードを奪いますが、ニュージーランドもまたリードを奪い返すという大接戦。

第3ボアを回る時点で15秒のリードを取ってアリンギリード!

さぁ、やっとアリンギが強さを見せてゴールまで走り抜けるのかと思いきや、80メートル近くのアリンギのリードをニュージーランドはまたしても奪い返します。

そしてもう一回、40メートルのアリンギリード!

ゴール前、1000メートル近くで、ニュージーランドが再逆転!

時間にして25秒差をつけて、ニュージーランドが堂々ゴールイン!

これで、2対1。 バレンシアはニュージーランド人のお祭り騒ぎです。

まだ、レースの中盤と言える段階ですが、両チームの精神面においては、今日明日の結果が、最終結果に大きく影響するだろうという解説者たちのコメント。

ドキドキハラハラの一日でした!

明日は、アリンギのホームタウンジュネーブからも中継があるそうです。

どのくらいアリンギのこと応援している人がいるんでしょうか?

負けるなアリンギ!

がんばれアリンギ!