アリンギ、やっと勝ったけど。。。
アメリカズカップ 第4日目
エミレーツニュージーランド × vs アリンギ ○ (2-2)
今日は曇り空のバレンシア。
予告通り、今日のイタリアの番組内では、アリンギのホームタウンジュネーブからの中継もありました。
バレンシアの巨大スクリーン前ではニュージーランド人のファンでびっしり埋まっているのに、地元のジュネーブの巨大スクリーン前はなぜかガラガラ。
せっかく勝ったのに「パチパチ」と小さな拍手で、わずかにいた観客もすぐに退散。
どういうこと???
番組レポーターによると、スイスもこの時間はみんなが仕事している時間帯なので、仕事をほったらかしてまでもレースは見られないからとか。。
国民性の違いって面白いですね。
今日は11ノットの風速でのレースでした。
アリンギ大丈夫かと思わせられる感じもありましたが、今日はアリンギが教科書通りのレースを展開したような印象でした。
解説者Paul Cayard曰く、アリンギは「レース中のミスはもうたくさん。今日は固く行こう」と誓ったに違いないと。
さすがに、今日アリンギが負けてしまっては、次回が不安に感じられたのか、今日の番組内ではコメントも全体的にアリンギよりの中継でした。
スタート時からレース全般は50メートル前後のリードをニュージーランドから保ちながら、時々70ー80メートルのリードにつけて、第4レグでは110メートルの差を奪い、最後は30秒の差を付けてアリンギ、ゴールイン。
これでタイ。 やれやれと思っていたら、審判長から各チームにコントロールの通達が入ります。
指令は「クルーを使わないで、メインセールを下げることを実演してみせる」という内容。
この指令は、一応ルールに基づいたヨットの構造チェックであるとか。
各チームは、審判長の指令に従って言われたことをしなければいけない。
ニュージーランドは、このテストを難なくクリアーした様子。
ところが、アリンギの様子がテレビ画面に映し出されていた時、クルーの一人がするするとマストに登り始めます。
そして、何やらメインセールを下げるのに、ロープのようなものを取り外して、カラビナのようなものをメインセールにくっつけた様子。
その後、「ボクは何もしていないよ!」というように、34メートルもあるマストの上から両手両足を広げて無実のジェスチャー。
この行為は、明らかに審判長の指令内容とは異なります。
何が起こったのかは今のところ不明ですが、今日の勝利をアリンギが失うまではいかなくても、次回のレースにペナリティーか罰金を課されるかもしれないという解説者たちの見方。
だから、今日の結果は「一応」勝ったけど。。。何かあるかもしれません。
明日は、レースのお休み。
金曜日にレースの再開です。