レース延期!7月3日火曜日に見送りです。
アメリカズカップ 第7日 現地時間16時30分。
公式発表。
今日のレースは延期です。
充分な風がコース上にない為。
レースを追いかけている誰もが今日はわくわくしてスタートを待っていたと思います。
私もその一人でした。
アリンギのホームタウンジュネーブでも、今日は巨大スクリーン前に15時ちょうどにはまとまった感じでアリンギのファンが駆けつけて、スイスの国旗を手に子供も、大人も応援する人が集まりました。
でも、バレンシアほどの興奮はなく、地元ジュネーブではヨットとしてのスポーツは人気も、もちろんあるのですが、アリンギの活躍と認知度を高める為にかなり努力しているようです。
多分、クルーが100%スイス人ではなく多国籍であることから、地元のスイス人とチームの交流が最初は難しかったようです。アリンギとしては技術、船、メインスポンサーがスイスであることをもっとスイス国民に理解してもらうことを必要としていて、今回の大会で少しずつ効果が浸透しつつあるようです。
今日はアリンギが優勝して、お祝い!と思っていた人たちも多いと思いますが、今日はこのような状況から、ゲームも、お祝いも、7月3日火曜日までお預けになりました。
イタリアの中継番組では、解説者としていつものようにPaul Cayard、ゲストとしてルナロッサのスキッパーFrancesco De Angelisが登場しました。
Paul Cayardは、今日のレースでニュージーランドに勝ってもらって、もう一度レースをひっくり返してほしいと思っていたようです。
Francesco De Angelisは、アリンギのレース展開に関心を持っていたようです。
イタリア国内でも、多くのアメリカズカップファンが番組中にメールを送り、手作りの雰囲気があり、親しみやすく、分かりやすく、レースのキーパーソンになる人たちのインタビューなど細かい構成が魅力で、人気を呼んでいるのだと思います。
例えば、今日のスタートの待ち時間で観客船が映し出された際に、ゴムボートに乗っている犬が映し出されると、司会者達が「この犬の犬種を分かる人はメールを送って下さい」と言うと、興味のある視聴者はすぐに「この犬の犬種は。。。」という風に番組と視聴者のコミュニケーションがあるのも面白いです。
中にはFrancesco De Angelis宛のメールを書いた人もいて、「自分は大学で建築を専攻していて今年卒業になるんだけれども、次回のアメリカズカップでルナロッサのチームコンテナ基地を建築させてほしい。どうしたら良いか」という内容。
そうすると、司会者は回答をダイレクトにFrancesco De Angelisに求めて、Francesco De Angelisは、「私に履歴書を送ってくれれば検討しますよ」なんて答えてくれるんです。
今日のレースが延期になって、少なくとももう一度火曜日に番組が見れることはうれしいことです。
これまで、いろいろなドラマがあった今回のアメリカズカップ。
火曜日には何が起こるのか楽しみです!