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もっとアメリカズカップ!

2007年スタート。ニッポンチャレンジの復活を期待しながら、イタリア、ミラノからアメリカズカップ関連情報を発信。

あのチームは今。。。

ところで、今回のワールドシリーズが始まってから、「あれ?」と思った事がありました。

アメリカズカップの公式サイトにも正式参加チームとして名前を出しているチームが実際にレースに参加していない!

いったいどうしたのでしょうか?

確かに、レースはチームが少なくてもオラクルとルナ・ロッサから2艇出ているので、全部で9艇での団体戦が行われています。

今日のイタリアでのテレビ中継の中で、イタリアのファンも同じような疑問を持った人が多かったようで、今日は「あの人は今。。。」ならぬ、「あのチームは今。。。」というテーマでの解説時間がありました。

この説明を聞いて、今まで分からなかった事が分かって、スッキリしました。

まず、今回エントリーしながらもレースに参加していないチーム。

- BAR (England)

- Greencomm racing (Spain)

この両チームは、資金不足のために参加を断念したようです。

しかし、このチームのクルーは、他のチーム(ルナ・ロッサ、オラクル)に流れている人もいるようです。(なるほど。。。)

ただし、スペインのGreencomm racing は、5月のヴェネツィア大会から参加するかもしれないと言われています。

そして、まだアメリカズカップの名選手「ラッセル・クーツ」は、ナポリに来ていません。

明日(土曜日)からナポリに来てレースを観戦するようです。

今日まで、中国で行われていたもう一つのレース、一つ階級が下がったレースに参加しており、また中国でアメリカズカップのための資金集め周りをしているという事らしいです。

2007年バレンシア大会で、ヨーロッパのアメリカズカップファンの記憶に残るチーム。

- マスカルツォーネ・ラティーノMascalzone Latino(イタリア)

- デザフィーヨ Desafio(スペイン)

特に、マスカルツォーネ・ラティーノは、すでに2010年に「チャレンジャーオブレコード」(チャレンジャーチームの代表という意味で、チャレンジャーとして1番に名乗りを上げたチームだけが持つタイトルです)として、エントリーを決めていたにも関わらず、やはり資金不足が原因で今回のレース参加を断念したそうです。

しかし、チーム自体は解散していません。

やはり、1階級下のレースや、VOLVOオーシャンレース(こちらはかつてのモノハル(単胴型)のレース)に参加しているそうです。

スペインのデザフィーヨも同じような感じだそうです。

第33回アメリカズカップで、オラクルに唯一対戦したスイスの「アリンギ」はというと。。。

オラクルとケンカしたあと、オラクルとラッセル・クーツが考案した今回のカタマラン艇でのアメリカズカップというアイデアに納得がいかないという理由から、他のクラスやモノハルのクラスのレースに参加しているという事。

いずれにせよ、今年から2013年のレースに於いて、これから新しくエントリーしてくるチームもあるという事で、今後どこのチームがエントリーしてくるのか期待したいところです。

チャレンジャーチームの参加表明は、必要条件として、2013年のアメリカズカップへの正式参加も義務づけられているという事で、その辺りが資金面でやはり足かせとなっているようです。

ちなみに、ルナ・ロッサのプラダさん(オーナー)は、今回の参戦にすでに40,000,000ユーロを投資したそうです。(42億円!)

でも、プラダさん曰く「お金の金額じゃない」という事。

確かに、今回のレースでルナ・ロッサが参戦しているのといないのでは、大会の盛り上がりも大きな違いがあると思います。

そういう意味では、プラダさんに感謝です。