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2007年スタート。ニッポンチャレンジの復活を期待しながら、イタリア、ミラノからアメリカズカップ関連情報を発信。

フランス初優勝!ACWS Venezia/最終日結果

昨日は、イタリア南部で無差別テロ事件が、深夜にイタリア北部が地震が発生とあまりよくない出来事が続いていますが、アメリカズカップ、ワールドシリーズ、ヴェネツィア大会最終日となる今日、ミラノから片道2時間半の電車の旅で、ヴェネツィアに行ってきました。

沢山写真を撮る事ができたので、今日の記事でも少し写真を入れてレポートします。

こちらは、ヴェネツィアに到着時のサンタルチア駅を出て、水上バスの切符売り場。

さて、今日のFleet race(団体戦)の結果から。

タイトルからもお分かりのように、フランスのEnergy Teamが見事総合優勝を決めました!

残念ながら、ルナロッサの2艇は惨敗。。。

1. Energy Team (France) …74 points

2. ORACLE TEAM USA Spithill…58 points

3. Emirates Team New Zealand…54 points

4. Artemis Racing (Sweden) …52 points

5. Luna Rossa Piranha (Italy)…43 points

6. Luna Rossa Swordfish (Italy) …43 points

7. Team Korea…37 points

8. ORACLE TEAM USA Bundock…22 points

9. China Team…18 points

イタリアの新聞では、「カタマランの王」というタイトルが付けられていた、Energy Teamのヘルムスマン、ロイック・ペイロン(Loick Peyron)が力を見せつけた結果になりました。

レーススタート時から、風は微風で、途中から風がほとんどない状況になり、船体2体が常に水面についていて、ヨットがゆっくりダンスをしているような、ゆっくりとしたレース展開になりました。

風が少ないと、いかにして風を捕まえていくかがポイントになり、ヨットの固まりからいち早く抜け出したEnergy Teamが、単独で大きなリードをキープしていたのですが、ファイナルレグに差し掛かった頃から、ジワジワとオラクルのSpithillに追い上げられ、時間にしてわずか9秒差、距離にして約16mの差で、フランスチームが優勝しました。

ルナロッサの有終の美を期待していた、ファンは今日の結果にがっかりしたでしょう。

今日は風が少なかった分、ヨット同士の接触が特に目立ちました。

ヨットが接触するたびに、ペナルティが課されて、減速の罰を受けなければいけないので、その度にレース自体がどんどんゆっくりとした展開になっていきました。

風があるか、ないかこれほどまで微妙なコンディションでは、モノハルのレースなら到底実現が無理なコンディションで、やっぱり現地まで行くからには、レースを見るのが目的ですから、カタマランならレースが実現できるということは、やはりイベントにとってはポジティブな一面ではないでしょうか?

一方、マッチレースの結果ですが、スェーデンのアルテミス(Artemis)がルナ・ロッサ ピラニアチームを1対0で破って、優勝しました。Paul Cayardさん、さすがですね。

さて、今日はワールドシリーズの最終日なので、過去の成績を含めた総合成績もご紹介したいと思います。(2011年から2012年の合計6シリーズ中、5シリーズ終了後の結果)

1. ORACLE TEAM USA Spithill…84 points

2. Emirates Team New Zealand…80 points

3. Artemis Racing…71 points

4. Energy Team…65 points

5. Team Korea…56 points

6. ORACLE TEAM USA Bundock…53 points

7. Luna Rossa Piranha…34 points

8. China Team…31 points

9. Luna Rossa Swordfish…21 points

ルナ・ロッサは、前回ナポリ大会から参加したので、総合で見るとまだ後半のランク入りです。

次回は、最終大会がアメリカのニューポートで、6月26日から7月1日までの開催予定です。

明日以降は、今日のヴェネツィア大会で撮った写真や映像をご紹介したいと思います。

お楽しみに!