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2007年スタート。ニッポンチャレンジの復活を期待しながら、イタリア、ミラノからアメリカズカップ関連情報を発信。

レガッタディレクターによる安全勧告

AC72のヨットとウィングの構造の見直しは、ヨットの速度最低10ノット、最高23ノットになり、海上でのセーラーの安全を守るために全部で37項目の安全勧告がアメリカズカップ2013年夏のレーシング期間中に向けて実施されるよう、本日その内容が発表されました。

勧告の大部分は、セーラー自身の安全性を高めるために意図されたもので、浮力補助器具や胴体防護具、クルーのロケーションを把握する装置、ハンズフリー呼吸器、認識性の高いヘルメットなどの器具を備える事が言及されています。

その他には、AC72のヨットの構造自体に関して、アシスタントチームとレースの運営方法についても言及があります。

具体的な勧告内容はこちらから入手できます。(英語)

http://cdn.sparkart.net/americascup/content/documents/Draft-Interim-Recommendations-22.5.13-1

レガッタディレクターであるイアン・マレーは、今回の安全勧告を発表するにあたり、アメリカズカップに参加予定の全4チームおよびアメリカズカップ大会本部とミーティングをサンフランシスコで22日水曜日に行ったという事です。

保険と賠償責任の理由から、調査委員会は、独自の提言を行うのを取りやめ、レガッタディレクターイアン·マレーは、特定の安全勧告を用意しました。

これらの勧告内容は、アメリカズカップの安全基準に基づいて設定され、アメリカ湾岸警備隊にも伝達されています。

レガッタディレクターは、今後セーラーの安全器具を専門家と一緒に検討を重ね、最終的に必要な安全器具について決定します。

今回、緊急設置された調査委員会は、5月16日から25人のチーム関係者、技術者、スキッパーたちとメィーティングを重ねて、AC72の操縦について話し合ったとの事。

4つのチームそれぞれが、オープンに具体的に話し合いに参加し、安全性を高める事が最重要である事をどのチームも望んでいる事がとても明らかであったと、イアン・マーレーがコメントしています。

勧告内容にざっと目を通してみたところ、確かに安全器具に関する具体的な指示内容が増えましたし、ダイバー、スイマー、救急チームをつける事など、先日ルナロッサが提示した内容がかなり盛り込まれているようです。

レースの内容も、ヨットの速度制限に関して、7月は20ノット、8月は21ノット、9月は23ノットとなっているようですし、7月のルイヴィトンラウンドロビン大会では、レース回数が7回の予定から5回に変更され、これはチーム内でのメンテナンス時間をより確保するためとの事です。

それではまた!