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もっとアメリカズカップ!

2007年スタート。ニッポンチャレンジの復活を期待しながら、イタリア、ミラノからアメリカズカップ関連情報を発信。

アメリカズカップ本戦/レース6,7

1日時間をおいて、再開となり、オラクルがやはりチーム編成を変えました。

先日も触れたように、タクティシャンのジョン・コステキが外され、イギリス人セーラーで、オリンピック金メダリスト(4個)でもある、ベン・アインスレーがタクティシャンとして起用されました。

しかし。。。オラクルにミラクルは起きません。

<総合スコア>

エミレーツ6 vs オラクル0

<第6レース>風速13ノット

スタート前に、オラクルがエミレーツの動きを上手くコントロールし、オラクルの後ろにつけていたエミレーツを抑えながらスタートラインに着きます。

スタート:オラクル

第1ボア:オラクル 9秒リード。

第2レグ:オラクルのリード差、130m、105m、53m、43mと距離が開かず、オラクルの動きをエミレーツが読んでいる様な雰囲気でした。それでも、なんとか持ちかえし、オラクルは第2ゲート前で84mから92mまでのリードをキープ。

第2ゲート:オラクル 12秒リード

エミレーツ、別のボアを回る。

第3レグ:2艇の距離わずか40m。

アルカトラズ島手前では、12mに!

2艇がジャイビングで交差した際に、オラクルが抗議しますが認められず。。

オラクルのリード差が50mから12mに縮小してしまいます。

新たに2艇が同時にジャイビングして、オラクルが抗議しますが、認められず、その間に、エミレーツがリードを奪います!

エミレーツは、リード差を16m、32m、95m、101m、129m、179m、183mとどんどん広げていきます。

第3ゲート:エミレーツ、44秒リード。

第4レグ:エミレーツリード

第4ボア:エミレーツ、42秒リード

ゴール:エミレーツ 47秒リード。

総合スコア:5−0

*平均ボートスピード*

エミレーツ:23.43ノット/オラクル:22.91ノット

*最高ボートスピード*

エミレーツ:38.55ノット/オラクル:40.21ノット

<第7レース> 風速16ノット。

スタート:エミレーツ

第1ボア:エミレーツ、2秒リード。

第2レグ:エミレーツリード差を50m前後をキープ。

第2ゲート:エミレーツ、7秒リード。

第3レグ:エミレーツ、リード差を89mから、284mにまで広げます。

オラクルが向かい風のコースで伸び悩んでいる印象を受けました。

第3ゲート:エミレーツ、56秒リード。

第4レグ:エミレーツ、リード差を1034mから1129mに広げます。

第4ボア:エミレーツリード。

ゴール:エミレーツ、1分06秒リード。

総合スコア:6−0

*平均ボートスピード*

エミレーツ:28.32ノット/オラクル:27.86ノット

*最高ボートスピード*

エミレーツ:44.73ノット/オラクル:41.00ノット

2つのレースで、気になったのはオラクルにベン・アインスレーが入って、チームがどう変わるかというところでした。あくまでも雰囲気を見た印象ですが、ベン・アインスレーはタクティシャンよりも、ヘルムスマンをやりたそうな感じにみえました。もう一人のオラクルの

タクティシャンである、トム・スリングスビーとあまり噛み合っていない様な雰囲気にも見えました。

エミレーツは、56歳のグラント・ダルトンと、ディーン・バーカーの息が親子のようにぴったりという雰囲気で、ダルトンがリラックスしていれば、チーム全体も集中してリラックスしてセーリングをしているというチームとして本当にまとまりのある雰囲気が読み取れます。

ヘルムスマンのディーン・バーカーにスポットライトが向けられますが、真の貢献者は、ダルトンの様な気がします。

かつては、ラッセル・クーツの弟子だったディーン・バーカーが、アメリカズカップを手にするまで、あと3勝というところにまで来ました。

予定通りにレースが進行し、エミレーツが勝ち続ければ、アメリカズカップの勝者はおそらく9月15日(日曜日)にも決まりそうです!

次回のレースは、現地時間で、14日(土)13時15分からレース8と9が予定されています。

負けっぱなしのオラクルに耐えかねて、ラッセル・クーツも出てきたら、びっくりですね。

お楽しみに!

レース6、7のハイライトはこちら。

http://www.youtube.com/watch?v=sMs-sL_Mig0&feature=share&list=UU0gzXt1Ms4WVQ7tyGgjTmqA