アメリカズカップ本戦/レース13,14
自然のいたずらなのか、オラクルのいたずらなのか分かりませんが、今日も予想外の展開となりました。
<総合スコア>
エミレーツ8 vs オラクル3
今までとは打って変わって、なんと風速が9-10ノットという微風のコンディションになりました。
スタート時間こそ見送られなかったものの、風が弱いことから、今日は両チームともジェネカーを使ったセーリングです。
スタート : 2艇ともスロースタートとなりましたが、オラクルが若干先に飛び出す形でスタート。
第1ボア:オラクル、10秒リード
第2レグ:微風でもエミレーツの方が、正確にセーリングをしているような印象を受けました。
その答えかのように、オラクルが同じコースで11ノットを出している時に、エミレーツのスピードは21ノットで進み始めて、オラクルからリードを奪い返します。
その後、450mにまで、エミレーツがリードを広げて行きます。
あまりにも2艇が低速で進むので、レースのタイムリミットがある話題が出てきたのはこの辺りでした。
今日まで知らなかったのですが、1回のレースを40分以内で完走しなければいけない。というルールがあるそうです。完走できなかった場合は、そのレースが仕切り直しになり、改めてレース自体をやり直すことになるそうです。
そんな解説を聞きながら…
第2ゲート:エミレーツ、1分42秒リード
第3レグ:エミレーツのリード差が518mになります。
その後順調に距離を伸ばし始めて、第3ゲート手前では、エミレーツが784mリード。
第3ゲート:エミレーツ、2分27秒リード
第4レグ:エミレーツがさらに距離を伸ばし、その差は1219mに。
タイムリミットさえ気にしなければ、このままエミレーツ圧勝の形でゴールまで観れたはずが…第4レグ後半から完走時間のカウントダウンが始まってしまいました。
その時で、エミレーツの進行タイムは36分36秒。でもあともう少しで第4ボアを通過できそう!という感じの位置で、運営関係者のボートから場内にアナウンスが…「はい、40分経過しました。レースはここで一旦終わりになりま〜す」
これで、エミレーツの勝利がお預けになってしまいました。
オラクルにとってはまだレースが残るので、ラッキーな展開になりました。
<レース13/やり直し> 風速12ノットから10ノット
スタート:オラクルの後方からの進行をエミレーツが上手く押さえ込んで、エミレーツが先にスタート。
第1ボア:エミレーツ、3秒リード
第2レグ:2艇とも20ノット前後のスローなボートスピードで進行し、エミレーツのリード差は160m
であったのが、オラクルに28mまで差を縮められます。
2艇が至近差で交差する際に、エミレーツがオラクルの進路を妨害したという理由で(微妙な抗議でしたので、審判の判定にも時間がかかりました)オラクルが抗議し、エミレーツのペナルティが決定し、エミレーツがペナルティを消化。その間に、オラクルがリードを取り返します。
第2ゲート:オラクル、20秒リード
エミレーツがゲート前で、オラクルが選択したボアと同じ方向に位置していた事から、ゲート前で2回ジャイブしなければいけない状況にあったので、エミレーツが遅れをとってしまいました。
第3レグ:オラクルのリード、106m、275m、310mまで広がりますが、その後、179mに落ちます。
第3ゲート:オラクル、46秒リード
第4レグ:オラクルのリード差、654mから741mに
第4ボア:オラクル、1分リード
ゴール:オラクル、1分24秒リード
総合スコアが、8−3になります。
次回は、21日(土)です。
それではまた!