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もっとアメリカズカップ!

2007年スタート。ニッポンチャレンジの復活を期待しながら、イタリア、ミラノからアメリカズカップ関連情報を発信。

アメリカズカップ本戦/レース13,14

自然のいたずらなのか、オラクルのいたずらなのか分かりませんが、今日も予想外の展開となりました。

<総合スコア>

エミレーツ8 vs オラクル3

今までとは打って変わって、なんと風速が9-10ノットという微風のコンディションになりました。

スタート時間こそ見送られなかったものの、風が弱いことから、今日は両チームともジェネカーを使ったセーリングです。

スタート : 2艇ともスロースタートとなりましたが、オラクルが若干先に飛び出す形でスタート。

第1ボア:オラクル、10秒リード

第2レグ:微風でもエミレーツの方が、正確にセーリングをしているような印象を受けました。

その答えかのように、オラクルが同じコースで11ノットを出している時に、エミレーツのスピードは21ノットで進み始めて、オラクルからリードを奪い返します。

その後、450mにまで、エミレーツがリードを広げて行きます。

あまりにも2艇が低速で進むので、レースのタイムリミットがある話題が出てきたのはこの辺りでした。

今日まで知らなかったのですが、1回のレースを40分以内で完走しなければいけない。というルールがあるそうです。完走できなかった場合は、そのレースが仕切り直しになり、改めてレース自体をやり直すことになるそうです。

そんな解説を聞きながら…

第2ゲート:エミレーツ、1分42秒リード

第3レグ:エミレーツのリード差が518mになります。

その後順調に距離を伸ばし始めて、第3ゲート手前では、エミレーツが784mリード。

第3ゲート:エミレーツ、2分27秒リード

第4レグ:エミレーツがさらに距離を伸ばし、その差は1219mに。

タイムリミットさえ気にしなければ、このままエミレーツ圧勝の形でゴールまで観れたはずが…第4レグ後半から完走時間のカウントダウンが始まってしまいました。

その時で、エミレーツの進行タイムは36分36秒。でもあともう少しで第4ボアを通過できそう!という感じの位置で、運営関係者のボートから場内にアナウンスが…「はい、40分経過しました。レースはここで一旦終わりになりま〜す」

これで、エミレーツの勝利がお預けになってしまいました。

オラクルにとってはまだレースが残るので、ラッキーな展開になりました。

<レース13/やり直し> 風速12ノットから10ノット

スタート:オラクルの後方からの進行をエミレーツが上手く押さえ込んで、エミレーツが先にスタート。

第1ボア:エミレーツ、3秒リード

第2レグ:2艇とも20ノット前後のスローなボートスピードで進行し、エミレーツのリード差は160m

であったのが、オラクルに28mまで差を縮められます。

2艇が至近差で交差する際に、エミレーツがオラクルの進路を妨害したという理由で(微妙な抗議でしたので、審判の判定にも時間がかかりました)オラクルが抗議し、エミレーツのペナルティが決定し、エミレーツがペナルティを消化。その間に、オラクルがリードを取り返します。

第2ゲート:オラクル、20秒リード

エミレーツがゲート前で、オラクルが選択したボアと同じ方向に位置していた事から、ゲート前で2回ジャイブしなければいけない状況にあったので、エミレーツが遅れをとってしまいました。

第3レグ:オラクルのリード、106m、275m、310mまで広がりますが、その後、179mに落ちます。

第3ゲート:オラクル、46秒リード

第4レグ:オラクルのリード差、654mから741mに

第4ボア:オラクル、1分リード

ゴール:オラクル、1分24秒リード

総合スコアが、8−3になります。

次回は、21日(土)です。

それではまた!