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もっとアメリカズカップ!

2007年スタート。ニッポンチャレンジの復活を期待しながら、イタリア、ミラノからアメリカズカップ関連情報を発信。

Luna RossaのMax Sirena移籍の真相

先日お知らせした、ルナロッサのスキッパー兼キャプテンのマックス・シレーナがチームニュージーランドに移籍した事に関して、イタリアのヨット情報誌でその真相に迫る記事を見つけたので、ご紹介したいと思います。

つい最近の、フランチェスコ・ブルーニが、アルテミスへ移籍したこと続いて、今度はマックス・シレーナがニュージーランドに移籍した事は、ルナロッサのプロジェクトが漂流して、ついに有能なセーラーが流出するまでになった。

ルナロッサのオーナー、パトリッツィオ・ベルテッリに最も忠実と言われているマックス・シレーナがKiwiに合流する事に。

ルナロッサのアメリカズカップ撤退表明後、マックス・シレーナは、しばらく休息を取ると宣言したものの、その休息もどうやら長続きはしなかったようだ。彼にとってヨットから遠ざかる事は難しいこと。

そんな中、マックス・シレーナが、チームニュージーランドのマネージメントスタッフとして、参加する事が正式発表された。それは、ニュージーランドのグラント・ダルトンの側についてアメリカ人からアメリカズカップをもぎ取るための決定と言える。

「ニュージーランドは、唯一の道」

マックス・シレーナによると「数ヶ月前からオープンになった話だったが、当初は自分自身にとっても悩みとなった」

しかし、ニュージーランドのジェネラルマネージャーであり、ヨット界のベテランであるグラント・ダルトンは、答えを受けるために時間をかけて待っていた。

「決意までに時間を掛けたが、ルナロッサのオーナー、パトリッツィオ・ベルテッリからもこの決断にOKをもらったので、保留にしていた回答を出す事にした。」

「長い年月をかけて気づいたルナロッサとニュージーランドの友情関係も考えながら、自分ならニュージーランド以外の他のチームには行かないだろうと思い、ニュージーランドは、ルナロッサにとって唯一の選択肢であると考えた」

「まだ怒っている」

マックス・シレーナは、まだルナロッサがアメリカズカップから撤退した事に怒りを持っている。

「ルナロッサと純粋なヨット競技の精神に対して策略があった事に、未だに怒りを抑えきれない。今回のアメリカズカップで、絶対にアメリカズカップをオラクルからもぎ取って、全ての主導権をアメリカから奪い返したいと思っているくらいだ。ニュージーランドにはそれが出来ると信じている。

「ルナロッサは、再び輝くのか?」

「ルナロッサは死んだ訳ではない。我々がルナロッサのお葬式はやっていない。だから、イタリアのシンジケートがアメリカズカップに戻ってくる可能性がゼロになった訳ではない」

「我々は、受け入れ難い条件に対して、撤退を決めたまでで、もし何かが変わるのであれば、イタリアチームが戻ってこないとは言えないだろう。」それは、ニュージーランドが今回のアメリカズカップで絶対に勝利しなければいけないという事を意味している。

以上が記事の内容です。

マックス・シレーナの心情を読みとることができるのは、興味深いと思いました。

それではまた!

http://www.giornaledellavela.com/news/2015/10/06/gli-esodati-di-luna-rossa-dopo-bruni-tocca-a-sirena/