LVACWS Fukuoka 第2日目
福岡の天気予報は、雨が予報されていましたが、みごとに雨が降らず、レース日和になったすばらしい日曜日になりました!
ただ、風速は5.6-5.8、6、7ノットで、昨日より微風だったので、若干スピード感にはかけるレースでした。
今日は、メディアボートから取材ができたので、すばらしい写真をたくさん撮ることができ、充実した取材になり、第1日目とは違う視点で、リポートできることになりました!
まずは、レース結果から。
今日のレース結果のポイントは、「スーパーサンデー」の習慣で、土曜日のレース結果のポイントの倍になります。
(pts=points)
<第4レース>
1) Artemis Racing : 20 pts
2) Emirates Team NZ : 18 pts
3) Oracle Team USA : 16 pts
4) Land Rover BAR : 14 pts
5) SoftBank Team Japan : 12 pts
6) Groupama Team France :10 pts
<第5レース>
1) Artemis Racing : 20 pts
2) Land Rover BAR : 18 pts
3) Oracle Team USA : 16 pts
4) Emirates Team NZ : 14 pts
5) Groupama Team France : 12 pts
6) SoftBank Team Japan : 10 pts
<第6レース>
1) Groupama Team France : 20 pts
2) SoftBank Team Japan : 18 pts
3) Land Rover BAR : 16 pts
4) Artemis Racing : 14 pts
5) Oracle Team USA : 12 pts
6) Emirates Team NZ : 10 pts
昨日は割合調子がよかったソフトバンクが第6レースでいいところを見せてくれました。
ここ最近、最下位気味だったフランスチームも、今日はどのレースもスタートで前面に出てくるパフォーマンスで、第6レースではフランスチームの意地を見せてくれたような気がして、いつも強いのは、オラクル、ランドローバー、だけではなく、フランスチームやスウェーデンのアルテミスも好調で、良いところが見れたと思います。
一方、ソフトバンクは地元日本で表彰台に上る結果が残せず、残念でしたが、この2日間を通じで、日本のヨットファンにアメリカズカップの魅力を伝えることができる絶好の機会となったことには間違いありません。
第6レースで、2位のゴールは、日本のヨットファンを決してがっかりさせることはなかったと思います。
気になるのが、オラクル、ニュージーランドが結果的にいまひとつなところでしょうか。
国の予算を立てて、このアメリカズカップに参戦しているニュージーランドが、2017年にどのようにして頭角を現すのかも注目だとい思います。
海洋国のニュージーランドのプライドを賭けて、いつもチャレンジャー艇では長年にわたる最強チームですので、これからも注目する価値はあります。
福岡大会の総合成績はこちらです。
1) Land Rover BAR : 75 pts
2) Artemis Racing : 75 pts
3) Oracle Team USA : 70 pts
4) Emirates Team NZ : 65 pts
5) SoftBank Team Japan : 61 pts
6) Groupama Team France : 59 pts
Land Rover BAR が福岡で優秀の美を飾りました。
この勝利の大切さを一番感じているのは、Land Rover BAR のスキッパーBEN AINSLIE ではないでしょうか?
Land Rover BAR は、福岡大会の優勝により、来年アメリカズカップ本戦でのボーナスポイントを獲得しました。
これは、防衛艇であるOracle Team USA より1ポイント有利になるポイントです。
今日の福岡大会では、年間のワールドシリーズの勝利チームも表彰されました。
勝利チームは、LAND ROVER BAR です。
下記がワールドシリーズ(2015年から2016年に及ぶレースの成績)になります。
1) Land Rover BAR : 512 pts
2) Oracle Team USA : 493 pts
3) Emirates Team NZ : 485 pts
4) Artemis Racing : 466 pts
5) SoftBank Team Japan : 460 pts
6) Groupama Team France : 419 pts
防衛艇のオラクルからアメリカズカップをとることができる可能性がもっとも高いのは、イギリスのLand Rover BARであると言えます。
アメリカズカップ史上、イギリスで生まれたカップが約180年の歳月を経て、一度もイギリスに変換されることがなかったので、2017年にランドローバーが「もし」カップを獲得できることになったら、イギリスにとっても歴史的一大事になることは間違いありまん。
また、アメリカズカップ最強のチャレンジャーチームとされているニュージーランドも2017年に向けてどのように切り替えていくのか、また、新生日本チームソフトバンク、スウェーデンのアルテミス、フランスのグルパマもどのように防衛艇オラクルに挑戦するのかが、2017年の見所だと思います。
通常、11月はヨーロッパでは季節柄ヨットレースがあまりない季節になりますが、日本の福岡では11月にも関わらず、セーリングに適した天候でレースが実践できたということは、すばらしい実績だと思います。
何より、日本全国からいろいろな人がさまざまな思いで、今回の福岡大会を見に来ていたことを、実感したことになりました。
日本では、まだまだ認知度の低いスポーツですが、アメリカズカップが再認識され、日本チームの応援をきっかけに、ヨットの魅力を感じて、少しずつヨットファンが増えていってくれれば、日本のヨット界にも必ず国際的な活動が広がるものと感じた今回の大会でした。
今日は、福岡市長もボート観戦をしていました。
賞金ではなく、国の威信を賭けたスポーツがある!プライドのために戦うスポーツをどのように評価されたか気になるところです。
また、ヨットが単なるスポーツでなく、世界的にはいろいろな要素が詰まったスポーツであることが、日本の皆さんに少しでも伝わっていればいいなと思いました。
後日は、福岡大会を写真集でお伝えします。
それでは、また!