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2007年スタート。ニッポンチャレンジの復活を期待しながら、イタリア、ミラノからアメリカズカップ関連情報を発信。

アメリカズカップ/第16日/ルイヴトンカップ・ファイナル

小雨が降る天気で8.5-9ノットの微風でArtemis Racing とEmirates Team NZの決勝レースが始まりました。

<レース1>Artemis Racing (x) vs Emirates Team NZ (o) : 47秒差

スタート前エリアで両チームが接近せず、距離を置いたスタートになりスウェーデンの方がスタートと同時にスピードを出して、ニュージーランドより先に進みます。

ゲート2の通過もスウェーデンがリード。

第3レグに入りニュージーランドがリード差を詰め始めた頃、スウェーデンは謝ってレースコースの境界線の外にはみ出してしまいます。

そこで、スウェーデンはペナルティーを受けて、ニュージーランドが逆転に成功。

スウェーデンの追い上げも及ばず、ニュージーランドが1勝。

<レース2>Artemis Racing (o) vs Emirates Team NZ (x) :15秒差

風速が13ノットになり、このレースのスタートは両チームほぼ同時でしたが、直後にスウェーデンがスピードを上げてニュージーランドを引き離します。

マーク1からゲート3まで全てスウェーデンが先行して通過。

第5レグでニュージーランドはスウェーデンとのリード差を70メートルまで詰めますが、ゲート5もスウェーデンがリードし、第6レグでリード差を最高160メートルにまで広げます。ニュージーランドは、スウェーデンと同じコースを進行し近距離になるとスウェーデンのウィングウォッシュを受けて、スピードアップが思うようにできず、最後までリード差を詰めることができませんでした。

スウェーデンがそのままゴールし、スコアを1対1に。

このレースでスウェーデンはタックもジャイブもニュージーランドが行なった数より少なく、タックやジャイブでスピードダウンするロスをできるだけ避けたのも勝因になったようです。

**<レース3>Artemis Racing (DNF) vs Emirates Team NZ (o) **

風速は12ノット。ニュージーランドがスウェーデンをスタートライン前で遠退けるような位置関係でしたが、良いスタートをしたのはスウェーデン。

マーク1、ゲート2はスウェーデンがリードして通過。

ゲート2からニュージーランドは別コースを選択し、前のレースでスウェーデンからのウィングウォッシュを受けてスピードを抑えられてしまうのを避けるための選択と思われます。

ゲート3もスウェーデンリード。

第4レグでスウェーデンがジャイブをミスしノーズダイブが起こり、スピードダウンしてしまいます。

それでもリードを保ち、ゲート4を通過。ニュージーランドは3秒遅れで通過。

第5レグでリードが20メートル前後に詰まって両チームが交差するように通過したあたりで、スウェーデンのヘルムスマンNathan Outteridgeが、片方のハルからもう片方のハルへ移動してコックピットに入ろうとした瞬間に、足を滑らせてヨットから海に落ちるアクシデントが!

ニュージーランドは、このチャンスに逆転しそのままゴール。

まさかの事態に、スウェーデンは急遽5人でセーリングすることになり、事実上このままレースを続けることは不可能と判断され、レースはニュージーランドの勝利になりました。

<総合スコア>

ニュージーランド:2

スウェーデン:1

それではまた明日!

www.americascup.com news 100617