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もっとアメリカズカップ!

2007年スタート。ニッポンチャレンジの復活を期待しながら、イタリア、ミラノからアメリカズカップ関連情報を発信。

アメリカズカップ/第4日/レース7、8

オラクルがどのようなパフォーマンスをするのか注目になった今日の2レース。

<レース7> Emirates Team NZ (o) vs Oracle Team USA (x)

風速は、9−10ノット。

スタート前の駆け引きを制したのはニュージーランドで、オラクルの歯切れの悪いスタート前のパフォーマンスが気になりました。

マーク1をニュージーランドがリードで通過し、ゲート2もニュージーランドがオラクルに対して5秒リードで通過。

レグ3で、両チームはそれぞれ別コースを取り、進行するものの、ニュージーランドのリードは280メートルにまで広がり、ゲート3はニュージーランドが32秒リードで通過。

レグ6では、ニュージーランドもスピードダウンする場面もあり、リード差が390メートルから160メートルにまで詰まりますが、オラクルはそれ以上リードを詰めることができず、ニュージーランドはそのままリードをキープしてゴール。

これで、6勝目を飾り、スコアは5対1。

<レース8> Emirates Team NZ (o) vs Oracle Team USA (x)

風速は9.1ノット。

スタート前エリアで、両チームのヨットが横並びになり接触しそうになりそうな場面があり、一瞬スピードダウンしましたが、ニュージーランドがすぐにスピードを回復し、ニュージーランドがオラクルよりかなり先に進行してスタートラインを切ることに。

このスタートもオラクルのミスが目立つ場面でした。

マーク1をニュージーランドが先に通過。ゲート2はニュージーランドは24秒リードで通過し、オラクルはニュージーランドが使ったボアとは別のボアを通過。

レグ3で、リード差が110メートル近くにまで詰まって、ゲート3をニュージーランドが先に通過した頃に、オラクルがゲート前のエリアで境界線から船体が飛び出して進行したペナルティーを受け、ここで、失速。痛いミスになってしまいました。

その後も、オラクルはノーズダイブして、10ノットまで失速するミスもあり、レグ5ではリード差が390メートルに再び広がり、フライタイムも95%というよくないパフォーマンスになってしまいました。

ニュージーランドがリード差を500メートルにまで広げて、そのままゴール。

これでニュージーランドは7勝目。

スコアは6対1。ニュージーランドがアメリカズカップの獲得まであと1勝の王手になる勝利に。

今日の2レースでは、オラクルの自虐的なミスが目立ち、接戦を期待していたファンには残念な結果になったと思います。

ただし、2013年サンフランシスコ大会のオラクル逆転劇を忘れていない人には、ニュージーランドがあと1勝するまでは気が抜けないと思います。

明日のレースで、オラクルが連勝を重ねれば、まだアメリカズカップの行方はわかりませんが、明日ニュージーランドが1勝すれば、優勝が決まります。

ポール・ケイヤードのコメントからは、アメリカの逆転劇の可能性が低そうなことが伺えます。「今回のオラクルは2013年のオラクルとは違うように見える。どうしてもスピードを出して、安定したセーリングをすることに苦心しているようだ。」

「明日のクルーメンバーを変更することも検討されるようだが、クルーメンバーを明日変更しないほうがいいと思う。変更してよくなることに期待するよりは、1勝ずつ積み重ねることを考えたほうが良い。」

明日のレースも見逃せません。

それではまた!

https://www.americascup.com/en/news/2720_Super-Sunday-belongs-to-Burling-and-Emirates-Team-New-Zealand.html