第35回アメリカズカップ、ニュージーランド優勝！ルナロッサ第36回のチャレンジャーオブレコード！
今日もニュージーランド好みの風速8.7ノットの微風のコンデションでした。
スタートはほぼ同時で、オラクルがマーク1を1秒リードで通過。
レグ2でニュージーランドがオラクルのウィングウォッシュを受けるのを避けながら、ジャイブして、ここで逆転リード。
ゲート2をニュージーランドが5秒リードで通過、オラクルは別のボアを選択したものの、操縦ミスがあり一瞬の失速。
レグ3でもニュージーランドは着実にリードを伸ばし、オラクルは別コースから攻め続けるものの、効果がなくリード差は180メートルに。
レグ6でリード差は380メートルまで開き、オラクルには為す術もない状況に。
ニュージーランドがそのままゴールして、8勝、スコア７対1でアメリカズカップ獲得が決定した瞬間に！
1995年、2000年に続いて3度目の優勝！
オラクルのゴール直後に、ニュージーランドのクルーから健闘を祝福する拍手がオラクルに向けて送られましたが、スピッティルはそれに応えることなく、レース直後のインタビューでも、涙声で答えるシーンが見られました。
レース直後のラリー・エリソンとジェームス・スピッティル。
ニュージーランドのボス、グラント・ダルトン。
少し感動しているように見えました。
アメリカズカップ授与の瞬間。
下の写真は、グラント・ダルトンと2003年からチームマネージャーでイタリア人のマテオ・デ・ノーラ。
元ルナロッサのマックス・シレーナも表彰台でアメリカズカップを掲げる場面もありました。
ニュージーランドの表彰の前に、オラクルが表彰され銀メダルを贈呈されていましたが、ジェームス・スピッティルはメダルをつけることはありませんでした。
この大会は、アメリカズカップが世代交代を含めて、もう1度変わろうとしていることを意味しているように思えました。
ニュージーランドのヘルムスマン、ピーター・ブーリングは、26歳で史上最年少のアメリカズカップの優勝セーラー。
2013年の逆転負けから今回のリベンジを体験したのは、タクティシャンのグレン・アシュビー。
無敵のセーラー、ラッセル・クーツはこれが初めての敗戦。
過去から続いていた、ジェームス・スピッティルとディーン・バーカーのライバル伝説もこれで終わり。
投資予算がオラクル100億円以上、ニュージーランド62億円と報道された中で、ニュージーランドがどこまで勝ち抜くかという点にも注目していました。
今回のニュージーランドの勝利は、技術の革新と新しいアイデアを追求したニュージーランドのカタマランが報われたことに尽きると思います。
さらに、若い才能を採用したこと。ヘルムスマンのピーター・ブーリングだけでなく、ニュージーランドのエンジニアは、20代のニュージーランド人の女性が採用され、自転車装置の開発を担当したそうです。
アメリカズカップの本戦に入ってから、地元から心温まる応援メッセージがあったのはニュージーランドで、アメリカからはそういったサポートが見えることはありませんでした。
だからこそ、やっぱり今回のニュージーランドの勝利は価値あるものだと思います。
1国の国策としてここまで実現できるのは、すごいと思います。
そして！
数日前からバミューダにルナロッサの気配があることをお伝えしましたが、
ルナロッサが次回36回アメリカズカップのチャレンジオブレコードになったことが公式になりました！！！
ものすごい本気を感じる行動だと思います。
開催地は、ニュージーランドのオークランドになることもほぼ公式になったようです。
ニュージーランドの優勝の直後に、スイスのアリンギもツィッターで、ニュージーランドに祝福のメッセージを送っています。もしかしたら、アリンギも参戦するのでしょうか？
日本は、ソフトバンクは、どうするのか？
明日は、今日のニュージーランド快挙に関するイタリアメディアの情報や、ポール・ケイヤードのコメントなどを集めて紹介します。
もちろん、ルナロッサの動きも追いかけていきます！
今日のブログは長い内容になりましたが、これまで読みに来てくれてありがとうございました！
いろいろなコメントをいただいたりして、新しい手応えを感じた1ヶ月になりました。
欲を言えば、もっとダラダラやってほしかったです。
月曜日に優勝チームが決定するよりは、週末に優勝チームが決まったほうがお祭りムードがあってよかったんじゃないかなと思ったりしています。
これからもお楽しみに！
それではまた！
