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もっとアメリカズカップ!

2007年スタート。ニッポンチャレンジの復活を期待しながら、イタリア、ミラノからアメリカズカップ関連情報を発信。

ルイヴィトンカップ/ファイナル/レース2,3

前日8月17日にレース1しか出来なかったので、予定が繰り越され、今日はレース2、3が行われる予定になっていました。が、今日もトラブルがつきまとうレースとなりました。

結果は、

ルナロッサ○ vs エミレーツ 途中棄権

ルナロッサが1ポイント目を獲得し、これでエミレーツと同点1対1のスコアに戻しました!

今日のコースコンディションは、くもりで風速は17ノット。気温15度。

サンフランシスコのシンボルでもあるゴールデンゲートブリッジには、濃い霧が立ち込めていました。

スタートは、2艇ともほぼ同時、どちらかといえばエミレーツが若干リード気味でルナロッサが後ろから追い上げた感じのスタートでした。

第1レグ:エミレーツがルナロッサのボートに近づき過ぎという事で、ルナロッサが抗議しますが、抗議は認められず、そのままレース進行。

第1ボア:エミレーツ10秒リード。

第2ゲート:エミレーツ23秒リード。

第3レグ:ここでまたドラマが。。。

順調にセーリングをしてルナロッサとのリードを400m近くにまで広げたエミレーツでしたが、ここでエミレーツのボートが減速してしまいます。

今日はエミレーツのダガーボードが故障してしまったのです。

ボートは完全に止まってしまい、手の施し用がないためエミレーツのクルーはチームのアシスタントボートに連絡をとリます。(レース中にチームボートを連絡を取ったので、ペナルティー発生)

その間に、ルナロッサがエミレーツを追い越す事に成功し、第3ゲートをリードして回ります。

ルナロッサはそのままセーリングを続け、エミレーツとスコアを同点にしました!

レース2のダイジェストはこちらから。

http://www.youtube.com/watch?v=S2ZyMg3btrM&feature=share&list=UU0gzXt1Ms4WVQ7tyGgjTmqA

第3レースが行われる予定ではありましたが、コースコンディションが風速20−21ノットになり、セーリングをするのには危険な風速であることから、第3レースは延期の決定になりました。

レース延期までの合間に、ルナロッサもジブセールを支えるポールに異変があったようで技術者が何か作業をしていました。

インターネット上でも、ここ数日のレース内容に対して不満のコメントが増えています。

風速が20ノットなら、モノハルであれば十分にレースができるコンディションだ。

カタマランが風速とブリザードにデリケートなヨットなら、やはりモノハルのヨットに戻した方がいいんじゃないか?ここにきて、毎回機体が壊れたりする様なデリケートなヨットで、いつになったら本当のレースが見れるのか?

サンフランシスコで、8月の午後の風速は、20ノットぐらいでても普通だそうです。

それなら、毎回レースが延期になる可能性が高くなりますよね?

わたし自身も、モノハルに戻すこともありなんじゃないかと思えてきました。

レース後のルナロッサ、マックス・シレーナのコメント。

「ニュージーランドチームに対して、ファイナル戦で初めてのポイントを獲得できた。

ニュージーランドが連勝していた流れを止めることができたのは、少しでもうれしい。

今日のレースでは、ニュージーランドが技術面のトラブルを抱える事になったが、ルナロッサはチームとして実力を上げてきている事を実感している。以前に比べてニュージーランドにより近づくようになってきた。それは、偶然のチャンスでもリード距離が広がりすぎていなかったから、後半ルナロッサが盛り返すことができた。」

確かに、レース中継内で2艇のジャイビングする時のデータがグラフで公開されましたが、2艇ともスピード、強さはほとんど同じと言っていいくらい同じデータを出しているのが分かります。

8月19日は、当初のスケジュールでは予備日でしたが、既にレースが延期になっているので、今日19日に、レース3、4が行われる予定になっています。

それではまた!