アメリカズカップ本戦/レース17,18
オラクルの逆転劇が続いてしまっています。
つい数日前までは、多くの人は予想しなかった展開となり、2レース行われた今日は、ついに2チームの勝ちポイントが同点になってしまいました！！！
＜総合スコア＞
エミレーツ8 vs オラクル8
＜レース17＞風速19ノット
スタート前に2艇が近づき過ぎて、両艇が接触し、エミレーツがオラクルの進行妨害したというオラクル側の抗議が認められ、エミレーツがスタート前にペナルティを消化し、出遅れます。
（個人的には、エミレーツがオラクルに接触事故を仕掛けられたように見えましたが。。。）
スタート：オラクルリード
第1ボア：オラクル、18秒リード
第2レグ：オラクルのリードが一気に314mになります。
第2ゲート：オラクル、29秒リード
第3レグ：オラクルのリードが221mから295mになり、一時はエミレーツの追い上げでリードが191mにまで減少しますが、再びオラクルがリードを広げて215mにします。
第3ゲート：オラクル、19秒リード
第4レグ：エミレーツも決してあきらめていないセーリングを見せ、オラクルが33ノットで進行している時にエミレーツは40ノットで進行します。しかし、リードは相変わらずオラクル有利で、275mから341m、第4ボア手前では298mのリードを保ちます。
第4ボア：オラクル、17秒リード
ゴール：オラクル、27秒リード
総合スコアが、8−7になり、エミレーツも決して遅い訳ではなかったのですが、エミレーツが追い込まれてしまう結果となりました。
＊平均ボートスピード＊
エミレーツ：28.63ノット／オラクル：29.62ノット
＊最高ボートスピード＊
エミレーツ：46.33ノット／オラクル：44.02ノット
＜レース18＞ 風速19ノット
スタート前にオラクルがエミレーツに対して進路を妨害するような行為があったために、エミレーツが抗議サインを出しますが、抗議は却下され、そのままスタートラインへ2艇が向かいます。
スタート：2艇ともほぼ同時
第1ボア：エミレーツがボアのカーブに対して、内側の位置にいたため、なんとかオラクルを内側に入れないようにして、エミレーツが５秒差で第１ボアを回ります。
この時の2艇のボートスピードは、既に40ノット。どちらも全く譲りません。
第2レグ：エミレーツがリードを186mから201mに伸ばし、順調に進むように見えましたが、オラクルもジャイブミスをしながらも第2ゲート手前ではエミレーツの後方101mにまで迫ってきます。
第2ゲート：エミレーツ、7秒リード。
第3レグ：得意の向かい風コースで、エミレーツ頑張れ！と思いながら見ていましたが、ドラマはまたアルカトラズ島前で起きます。
アルカトラズ島手前では、エミレーツのリードが58mになり、一時的に70mにまで回復しますが、オラクルが後方から迫ってきて、ついにリードをゼロにされてしまい、2艇同時に素早いタッキングを見せ、それぞれ違う方向に進路を変えますが、オラクルがリードを34mから165m、203m、最高318mにまで伸ばしていきます。
第3ゲート：オラクル、57秒リード
第4レグ：オラクルのリードが1070mにまで広がってしまいます！
第4ボア：オラクル、49秒リード
ゴール：オラクル、54秒リード
総合スコアが、ついに、とうとう、8−8の同点になってしまいました！！！
＊平均ボートスピード＊
エミレーツ：31.23ノット／オラクル：31.92ノット
＊最高ボートスピード＊
エミレーツ：47.57ノット／オラクル：45.79ノット
エミレーツのディーン・バーカーの無言の表情が、何とも痛ましい光景でした。。。
あと1ポイント勝つには、一体どうしたらいいのか？というのがエミレーツの課題で、それを証明するチャンスがあと明日しか、1レースしか残っていません！
昨日のブログでは、オラクルの減点ポイントが無ければ、すでに総合スコアは同点になっている事を書きましたが、レース13の微風のコンディションで、40分のタイムリミットのルールが無ければ、エミレーツはあの時点で勝利を決める事も出来た事を考えると、実に惜しい限りです。
両チームにとっても、あと1勝をかけた戦いになりました。
明日の1レースで、アメリカズカップの行方が決まります！
お見逃し無く！！！
それではまた明日！
ハイライトはこちら。
http://www.youtube.com/watch?v=1g9cPSF1x_4&feature=share&list=UU0gzXt1Ms4WVQ7tyGgjTmqA
昨日のアクセス数がなんと、1000を超えました！
びっくりしています。ありがとうございます！
これからもよろしくお願いします！！！
