アメリカズカップをオラクルが防衛‼︎
両チームにとって今日のレースで1勝することが、第34回アメリカズカップの勝者となる決定的な日となりました。
タイトルの通り、アメリカズカップはオラクルが見事に8連勝を決め、カップの防衛を果たしました。
しかし、レースは両チームにとって決して簡単なレースではありませんでした。
<レース19> 風速18ノット
スタート前のアプローチは、エミレーツがレイライン寄りにエミレーツは位置して、オラクルに翻弄されることなく、エミレーツらしい積極的なアプローチに見えました。
スタート: 2艇ともほぼ同時
第1ボア:ボア手前で、既に2艇の激しいコーナー争いが始まります。
オラクルがボアに差し掛かるカーブで、焦りとも思わせるような動きをし、ボートが一瞬、前つのりになり、海にボートの一部が突っ込みますが、すぐにコンディションを取り戻します。
その隙に、エミレーツが先行することに成功し、第1ボアを7秒リード。
第2レグ:エミレーツのリードが、41mから、39m、最高で42mになります。
第2ゲート:エミレーツ、3秒リード。
オラクルは、エミレーツとは反対の地上側のボアを回ります。
第3レグ:1度目の2艇が交差した時点では、エミレーツが82mのリードを保ちますが、2回目の2艇の交差で、オラクルが逆転リードしてしまいます!
その後、オラクルは32mから70mにまでリードを伸ばし、3回目の交差で一時42m、37mにエミレーツが迫ってきます。エミレーツにここで何とかがんばって欲しかったのですが、リードはオラクルが108m、142m、170m、206m、228mと広げて行ってしまいます。
第3ゲート:オラクル、26秒リード
第4レグ:オラクルのリードが495m,509m、670mに!
ジェームス.スピティルが勝利を確信したかのように、笑始めます‼︎‼︎‼︎
第4ボア: オラクル、39秒リード
ゴール:オラクル、44秒リード
オラクルのアメリカズカップ防衛が成功した瞬間でした。
個人的には、ニュージーランドにアメリカズカップを持って行って欲しいと思っていたので、ゴール後のオラクルの喜ぶ姿が耐えられませんでした。
エミレーツのクルーの落胆ぶりがとても痛ましかったです。
でも、これでやっとアメリカズカップの今大会がひとまず、閉幕することになり、長かったレースも一区切りつきました。
オラクルが勝ったので、10月5日のTBS系の番組も上手くまとめられることでしょう…
ニュージーランド勢Kiwisには、また絶対に戻ってきて欲しいと誰もが思っているはずです。
ディーン.バーカーにも次回は勝利を味わって欲しいものです。
今日のオラクルとのデッドヒートでは、一時ボートスピードが47ノットを記録した瞬間もありました。
2艇がしのぎを削れば削るほど、ここ数日で両チームとも更にセーリングテクニックを上げてきているように見えました。
ということは、次回のチャレンジャーチームは、今回以上、エミレーツのレベルを少なくとも目指す事が要求されてくると思います。
すでに、次のアメリカズカップは始まっています。
ジェームス.スピティルは、史上最年少でアメリカズカップ獲得の記録を更新しましたし、ラッセル.クーツは、今回は海で戦いませんでしたが、彼自身のアメリカズカップ獲得記録も更新したことになり、ラッセル.クーツがいるチームは、勝利のお守りを持っているような感じですね。
表彰式では、ディーン.バーカーはオラクルは偉大なチームだと観客の前でスピーチをし、記者会見では、ベン.アインスリーが、この勝利を今大会で命を落とした、同じイギリス出身のアンドリュー.シンプソンの事を考えている。と発言していたことが、印象に残りました。
勝利の後は、次回はどこでどうするのか、エミレーツはどうするのか?といった話題が早速持ち上がっています。
これからも、新しい情報を入手した際には、このブログでどんどん更新したいと思っています‼︎
レースから表彰式までのリプレイはこちら。
次の更新まで、それではまた‼︎
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