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もっとアメリカズカップ!

2007年スタート。ニッポンチャレンジの復活を期待しながら、イタリア、ミラノからアメリカズカップ関連情報を発信。

アメリカズカップ/第18日/ルイヴィトンカップ・ファイナル

雨で風速は7.5ノットの微風のコンディションで、ニュージーランドが勝てば優勝、スウェーデンは連勝が必須になるレース7が始まりました。

<レース7>

厳しい駆け引きはなく、 ニュージーランドがレイラインに近いポジションを取りながら、両チームがほぼ同時にスタート。

しかし、スタート0秒で、スウェーデンがフライングのためペナルティーを受けたために、ニュージーランドはこれをチャンスに若干リードしてマーク1を通過。

ゲート2もニュージーランドリード。スウェーデンは17秒遅れで通過。

第3レグに入り、スウェーデンがリード差を110メートルまで詰めるものの、海上の風速が5ノットにまで落ちたことで、両チームがスピードダウン。

なんとかしてゲート3は通過するものの、風速が3ノットから1ノットになり、事実上セーリングが不可能なコンデションになったのと、レースの規定時間を超えたため、ファイナルレグで、レース取り消しに決定。

<レース7:やり直し>

待つこと1時間半。

まさかやり直すなんて思っていなかったレースが、風速8ノットで再開されました。

両チームが同時のスタートで、このレースもニュージーランドが先にマーク1を通過。

どうやら、前日まで指摘されていたニュージーランドのスタートの悪さを改善しているようです。

好ポジションで、マーク1を通過できたニュージーランドはそのままリード。

このレースでは、スウェーデンがリードを詰めることに苦しみ、その後のゲートもニュージーランドが先行して通過。

ニュージーランドは、大きなミスのないセーリングを続け、第6レグでは868メートルの圧倒的なリードを作り、そのままゴール。

ニュージーランドがルイヴィトンカップを制覇し、アメリカズカップの防衛艇オラクルに対戦する権利を勝ち取りました。

2013年のサンフランシスコ大会の対戦が再びバミューダで行われることに!

ルイヴィトンカップを通じて、「世代交代」が一つのキーワードになったと思います。

ニュージーランドも、サンフランシスコ大会まで活躍したDean Barkerを含めて、チームを一新し、今大会で26歳のヘルムスマンPeter Burlingを起用し、世代交代に成功していることを証明しました。

オラクルのスキッパーJames Spithillは、ベテランの域に入ってきており、どのような対戦になるのか見所です。

いずれにせよ。スウェーデンのヘルムスマンNathan Outteridge、オラクルの James Spithillはどちらもオーストラリア出身。それとニュージーランドのPeter Burling。アメリカズカップには、オセアニア大陸からのセーラーが多く活躍していることに、日本のセーリングのレベルにもギャップを感じさせられます。

アメリカズカップの本戦は、6月17日からスタート。

1日2レース行われ、全体で13レースが予定されています。

ニュージーランドが勝つのか、アメリカが勝つのか、この本戦の勝者次第で、次の36回アメリカズカップの運命が大きく変わろうとしています。

それではまた!

https://www.americascup.com/en/news/2662_Burling-punches-ticket-to-the-Americas-Cup-against-ORACLE-TEAM-USA.html