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もっとアメリカズカップ!

2007年スタート。ニッポンチャレンジの復活を期待しながら、イタリア、ミラノからアメリカズカップ関連情報を発信。

アメリカズカップ/第1日/レース1、2

攻撃的なセーリングが特徴なことから、通称ピットブルと言われる、オラクルのJames Spithillと、ルイヴィトンカップで常に心配数が低かったことから、「冷静沈着」という代名詞がついた、ニュージーランドの若きヘルムスマン、Peter Burlingの戦いが、いよいよ始まりました!

この戦いは、セーリング技術はもちろん、両チームの神経の削り合いになる戦いになるだろうと言われています。

伝統か、革新か。少なくとも、次回36回アメリカズカップの運命が今回のレースで決まろうとしています。

<レース1> Oracle Team USA (x) vs Emirates Team NZ (o)

風速は8ノット前後で、微風のコンディション。

スタート前の両チームの駆け引きで、オラクルがスタート時0秒にスタートラインを超えたフライングで、ペナルティーを受けます。

ニュージーランドはこのチャンスを活かして先行しマーク1を通過。

その後も順調にオラクルに対してリードを伸ばし、安心して勝てるかと思わせるセーリングでしたが、最後のゲート6でニュージーランドが大胆なノーズダイブ。

ここで失速し、オラクルとのリード差が55秒に詰まりますが、ノーズダイブからすぐに体制を立て直し、オラクルに対して30秒差をつけて無事ゴール。

この1勝で、オラクルがルイヴィトンカップ、ラウンドロビンで獲得したボーナスポイント1を失ったことになるので、トータルスコアは、0対0のタイに。

<レース2>Oracle Team USA (x) vs Emirates Team NZ (o)

スタート時の風速は8.7ノット。

スタートは両チームともほぼ同時でしたが、レイラインよりの位置からスタートしたニュージーランドがスタート後、すぐにオラクルを引き離すことに成功。

マーク1では、オラクルが5秒遅れで通過。

第2レグで、ニュージーランドはすでに135メートルリード。

ゲート4で1分35秒遅れで通過したオラクルでしたが、風向きの変化をうまく利用して、ゲート5ではニュージーランドの背後に詰め寄る距離に。

ゲート5を通過した直後のオラクルがジャイブに失敗し、7ノットのスピードまで減速してしまいます。

これが原因で、オラクルはニュージーランドに追いつくチャンスを失い、ニュージーランドは、ゴールに向かってまっしぐら。

これで2勝目。総合スコアは1対0でニュージーランド有利に。

2日ほど前に、どうやらオラクルがソフトバンクのHikariをスペアヨットとして何か準備中だという情報が流れましたが、オラクルがどんな準備をしているのか、見守る必要がありそうです。

明日も2レースが予定されています。

それではまた!

https://www.americascup.com/en/news/2688_Advantage-Burling-and-Emirates-Team-New-Zealand.html