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もっとアメリカズカップ!

2007年スタート。ニッポンチャレンジの復活を期待しながら、イタリア、ミラノからアメリカズカップ関連情報を発信。

33回アメリカズカップが延期になった背景

こんにちは!

これまで、更新をお休みしてしまいごめんなさい!

なかなか、更新する事ができずに反省しています。

現在の状況では、2009年のバレンシアでのアメリカズカップ開催はほぼ延期です。

まずは、昨年11月からこれまでの動きを追ってみましょう。

そうすると、今回の開催予定がなぜ延期されているのかを理解する事が出来ます。

● 2007年11月8日

アリンギが中心となって企画した第33回アメリカズカップの一連のルールがACM(アメリカズカップの開催委員会)によって承認される。

● 2007年11月8日 

第33回アメリカズカップは2009年7月18日からレース開始。

ラウンドロビンは2009年5月2日から。

●2007年11月13日

アメリカズカップの正式ルールを公開。

2009年にスペインのバレンシアでの開催を正式発表。

●2007年11月20日

ACM(アメリカズカップの開催委員会)は、新規チャレンジャーチームを発表。

AYRE/スペインの新チームが11月19日付けで公式エントリー。

●2007年11月22日

2009年アメリカズカップ開催予定の延期の危機。

--BMWオラクルレーシングチームから、2009年の開催が無理であるという提訴をニューヨーク地裁に行った事が原因。

●2007年11月27日

スペインヨットクラブ(CNEU)の、チャレンジャーオブレコード(一番最初にチャレンジャーとしてアメリカズカップに名乗りを上げたという記録)が、有効ではない事が裁定される。

●2007年12月7日

Ernest Bertarelliが、アメリカズカップ開催に対する個人の見解を公表。

-- 以下 公表の内容--

2003年のオークランドでの成功をはじめとして、アリンギを創設した時からこれまで数々の新しい実績を生み出す事が出来た。

批判を受けている大会開催地の選択や、テレビ放映権などについて、これまでのアメリカズカップの歴史上、アリンギとして残した実績は非常にポジティブな結果を残す事が出来たと実証されたものと考える。

第33回の開催を2年後の2009年に焦点を合わせた事は、既に2007年大会でテストされ実証されたバレンシアの地で、大会参加に向けた資金集めなどにチームや開催者が翻弄される事なく、現在あるものの中でどれだけ新クラスのヨットを使って新しいレースの展開に発展させる事ができるかというのが狙いであった。

なぜなら、アメリカズカップは長い歴史があるにもかかわらず、近年のスポンサービジネスを背景に、3年から5年のブランクを置いて開催されていたが、それではイベントとして時代の流れに対して、不安定な印象を払拭できないという欠点がある。

2003年の新大会を決定する際にも同じ事が(同じような批判を受けた事)時代の流れに対して物事の変更や再生に対してネガティブな集団から、批判を受ける事になったが、だからこそ私は時代の流れにあわせた変革は時には必要であると考える。

33回大会が悪いスタートを切る事を望んではいない。

この問題の解決には、Golden Gate Yacht Club(GGYC) と Socie'te Nautique de Gene've (アリンギの所属するスイスのヨット代表団体)、New York Yacht Clubが一体となり協力関係のもと、Deed of Gift (1887年に作成されたアメリカズカップの証書)の内容を検証して、現代のレースのやり方に適したイベントを開催できるようにつとめるべきだと考える。

<Ernest Bertarelliが提案するレース開催に対する変更内容>

1. ディフェンダーは自動的にアメリカズカップに於けるシード権を獲得して良いのか?

また、チャレンジャーチームは、同様の権利を得るべきではないか?

2. 開催地の選択は、スポンサーなどが前もって動き出せるように、(オリンピック開催のように)大会の開催の何回か前に決定する事はできないか?

3. 優勝杯の管理は永久になるものとして、過去と現在の優勝チームがそれぞれ管理するべきではないか?

以上が、2009年の開催延期までに至った経過です。

次回は、今年に入ってからの動きをお知らせします。

応援よろしくお願い致します!

コメントも励みになりますので、どうぞよろしく!!!