ニッポンチャレンジが残した足跡
偶然だったのですが、すばらしい動画を見つけましたので、ご紹介したいと思います。
「アメリカズカップ92-初挑戦ニッポンの1819日」という番組です。
もしかして、当時この番組を見ていたような気がしました。
ニッポンチャレンジが初めてアジアの国からアメリカズカップに挑戦し、メンバーはスキッパーのクリス・ディクソンとチームキャプテンの南波誠さんと15人のクルー。
予選をイタリア、フランス、スペインなど強敵にも対等に戦い、ニュージーランドにも1勝し、快進撃で勝ち進み、準決勝は波瀾万丈のなか戦い続けるニッポンチャレンジ。
今回のChina Team, Team Koreaとは違い、ボートもクルーも日本で結成されたチーム。
ヨット未経験者もクルーにはいましたが、1819日で海の男に変わっていく姿。
「今日も勝つ。明日も勝つ」「すばらしいレースができた」と誇らしげに語っていたクルーたち。
当時のイタリアチームPaul Cayardがスキッパーをしていた「イル・モーロ・ディ・ヴェネツィア」とニッポンチャレンジのレースも見れます。
今、イタリアに住んでいて、イタリアチームがいろいろな場面でニッポンチャレンジだけでなく、ニュージーランドチームにも文句を付けるという風景は、なんとなく分かる気がします。
これを見ると、ニッポンチャレンジを知っている人は、また復活してほしいという思いもよみがえってくると思いますし、どうしてニッポンチャレンジが2000年の最後の挑戦から一線を退いたのかというのも少し見えてくるかもしれません。
資金力はどのチームにとっても根本的な問題ですが、お金に続く人材、技術、体力、それから情熱。
これらの要素が集まって初めて、アメリカズカップへの挑戦の形となる。
生半可な思いや過信では意味のない挑戦。。
今は亡き南波誠さんが、最後に涙をこぼしながら、「きっと勝てるよ。絶対」と最後に言っていた言葉が響きます。
ニッポンチャレンジの復活はあともう少しのガマンなのかもしれません。
復活したときには「やる時にはとことんやる」姿を見せてくれるかもしれません。
この番組をみてそんな気がしました。
是非見てみてください。
それから、今日のニューポートの最終レースを見るとさらに見応えがあるのでは?
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